具、あれこれ
20211112「白とろろ」
本日は白とろろをたっぷりと。具は梅干しと紫蘇。
キッチンから道を挟んで二軒隣、昆布専門店八島昆布店があります。店頭のショウケースには毎朝削られるとろろ昆布が並びます。
白とろろはふわふわと柔らかく、まろやかな味わい。今日の白とろろが少し黒っぽいのは、削りはじめの昆布表面の色。
黒とろろは口に入れた瞬間酸味を、その後旨味が広がります。
削りたては格別だと、ここに越してから知りました。
昆布をまぶした富山のローカルおむすび、
県外からのお客さまはその見た目に驚かれることが多いです。
まあ一度、お試しください。
20211028「よごし」
ダイコンの葉やナスなど、野菜をゆでて細かく切り、味噌で味つけしたもの。富山のケの食卓。
地域や家庭、季節ごとの調理方法があります。
砂糖、味噌、ゴマ、ごま油やみりん、とうがらしを入れたり、炒ったり、おんなじ名前で多様な味わい。
あつあつご飯にのせれば、
味噌と野菜の香りがたち食欲をそそります。
今日はおむすびの具に。
白とろろをまぶして仕上げました。
20211008 「鮭の親子漬」
鮭、いくら、糀を熟成させた珍味。
何もなくても飯が進む季節ですが、
ほんの少しだけこちらをのせておむすびにしました。
海苔、
飯、
そして熟成鮭。
あたたかさと共に、ふくよかな風味が口内に広がります。
大人好みのおむすびとなりました。
……
おむすひの具は“ローカル旨いもの”をコンセプトに
キッチンの主人が都度セレクトしています。
本日の鮭の親子漬は小島屋(富山駅前の老舗海産物店)製造です。
20210829「飯炊土鍋」
土鍋で炊いた飯が好みである。
ゆっくりと沸騰、
その後は蓄熱により鍋全体の高熱が持続することで
米の内側まで水分が浸み、
粒の形そのままに
デンプンがすっかり糊化する。
飯の粒が立っていて、甘い理由である。
他の炊飯方法に比べると、時間が経過しても甘みが強い。
おそらく糊化したデンプン量が多いから、と思っているが、炊き立てばかりを食すわけではないおむすびには丁度良い。
土鍋の中でも愛してやまない、
彦根、一志郎窯「飯炊土鍋」。
考え抜かれたフォルム(おそらく米の対流と吹きこぼれ)と釉薬(炊飯後直ぐ使える)は、
美味しさと機能に、美しさも備える。
どっしりと、今日もキッチンの真ん中に。